エンジニアのビジネスとの関わり方について 〜 イノベーター・ジャパンの場合

こんにちは、社外CTOの山岡(@hiro_y)です。

この記事はイノベーター・ジャパン Advent Calendar 2018、1日目の記事です。一昨年昨年に続いて一日目の大役を任されました。

今回は、エンジニアはどのような立ち位置でビジネスに関わっていくのか、あるいは関わっていってほしいのかについて書いておこうと思います(この辺のお話は、採用面談・面接の際によくさせていただくので、自分なりの整理の意味も込めて)。

ミッションと「ビジネスデザイン」実現のために

イノベーター・ジャパンのミッションは「人の力を最大限に引き出すことで豊かな社会を実現する」です。人(企業なども含む)の力には、既に発揮されている部分と、まだ発揮されていない、潜在的な部分とが存在します。それらをどう実際の経済的・社会的な活動につなげていくか。そのための手段を「ビジネスデザイン」という言葉を用いて説明しています。

「デザイン」という言葉をめぐる議論は他に譲るとして、ここでは簡単に「ビジネスにおける課題を発見・提案・解決していくプロセス」だと捉えてください。

それを実現していくためには、様々な専門家が必要です。システムの専門家、UI/UXの専門家、マーケティングの専門家、などなど。それぞれがそれぞれのプロフェッショナルとして、個人の集まりではなくチームとして、取り組んでいく姿が理想です。

専門性の「のりしろ」を大切にすること

その中で当然、エンジニアはシステムの専門家であることが求められます。

でもそれだけでなく、隣接する領域、例えばデザインやマーケティングに関する最低限の知識を身に付けていてほしいのです。

お互いの専門性を尊重し、チームとしての力を最大化するためには、お互いが何をやっていて、何ができるのか知っている必要があります。そのためには、共通言語として最低限の知識がないと、お互いのことが理解できません。その「のりしろ」の部分を大切にしながら、チームとしてビジネスに取り組んでいける環境を作っていきたいと考えています。

エンジニアならではのビジネスとの関わり方

エンジニアもビジネスを理解するべき、という言説があります。でもイノベーター・ジャパンでは、ビジネスを一人で完全に理解し、取り組める必要があるとは考えていません。エンジニアとしての専門性、知見に立脚した上で、エンジニアにしかできない視点で、チームメイトと一緒に理解し、発見していってほしいのです。そのためのチームであり、会社なのではないでしょうか。

こう書いてみると当たり前の話ですが、今回は改めてという感じで書いてみました。

さて、イノベーター・ジャパン Advent Calendar 2018、2日目はインターンのさくらさんが書いてくれる予定です。お楽しみに!