こんにちは、エンジニアの @hanhan1978 です。このエントリは「イノベーター・ジャパン Advent Calendar 2019」13日目の記事です。
私事ではあるのですが、人生で初めて本を書きました。なんとかして本を書いてみたいなと思っていたところに共著のお話が舞い込んできたので二つ返事でやることにしました。
本を書くために、どんな工程があって、どんなことをしたのかを簡単に紹介します。
担当パート
私が担当したのは、以下の2つのパートです。
- 2章 PHP最新文法ガイド(20ページ)
- 7章 7.2 PHPおける正規表現の今までこれから(4ページ)
2章については、適切な情報ソースを元にして、最新の文法を紹介するという根気のいる作業です。 7章の正規表現については、過去に勉強会で発表したスライドを元にして再構成しました。
著作作業の流れ
※作業内容の後ろに技評
と書いてあるものは、技術評論社の編集者が担当して下さったパートです。
- 初稿入稿
- 初稿PDFの完成
技評
- 初稿校正
- 第二稿PDFの完成
技評
- 第二稿校正
- 最終稿PDFの完成
技評
- 最終稿校正
初めての経験だったので、他社がどのようにされているのかは分からないのですが、今回は校正作業が3回行われた後に完成となりました。
もっとも大変なのは、初稿入稿と初稿校正です。
初稿入稿までにやったこと
私はブログや勉強会のスライドを作成するときは、事前にKJ法を使って内容の方向性を決めるようにしています。今回も同じテクニックが使えるだろうということで、下記のようにまとめました。
KJ法自体は2時間程度でパッとまとめられるので、ここで作成した視覚的な流れを意識して、後々の文章を考えていくことになります。
担当部分は文法ガイドですから、とにかく適切な一次情報を参照して、その一次情報から事実でないことが混ざらないように解説していくことに徹しました。とはいえ、それだけだと内容が薄っぺらくなってしまうので、現場で実際にPHPを書いているエンジニアとしての感想や、自分が得意とするパフォーマンス計測の結果を使って内容を補完しました。
私の日記によると、作業を開始したのは2019年8月4日でした。その日から、業務後と土日を利用して書き続けて、初稿の入稿が完了したのは2019年9月9日です。この間には、台湾旅行に行ったり、BuildersConに行ったりとしたのですが、隙間時間を見つけては執筆作業をしていました。
合計24ページ分の執筆作業に1ヶ月強の時間がかかったことになります。単著で200ページとか書いている人はほんとうに凄いですね!
初稿校正でやったこと
著者陣がMarkdownで入稿した原稿から、編集者の方が初稿PDFを作成してくれます。これはほとんど錬金術みたいなもので、良くぞこんな素晴らしい雑誌の体裁になるものだと感動しました。
校正作業は、作成してもらった初稿PDFに赤入れをしていきます。実際にPDFに書き込みをして修正・加筆を依頼をするのがスムーズです。私はiPad ProにiAnnotateというPDF編集アプリをインストールして手書きで修正内容をPDFに書き込みました。この作業スタイルだと電車内やカフェでも校正作業が気軽に行えて捗ります。
※iAnnotateは、GoogleDriveなどの多彩なストレージに対応しているのでオススメです。
初稿の校正が提出されると、完成原稿とほとんど同じ内容の雑誌内容になりました。日記によると2019年10月15日に作業を開始して、2019年10月31日に初稿校正が終わっています。24ページ分の校正で2週間程度の時間がかかっています。実際には修正内容を考えたりする思案の時間が大半で、加筆修正の内容については最後の一日で一気に書きました。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回の経験を通じて分かったのは
- 著者になるのは大変
- 編集の人はすごい!
という2点です。私が初稿で入稿した内容には、抜けや漏れがたくさんあったにも関わらず、上手く補完して誌面に起こして下さいました。いやもう本当にありがとうございますという思いです。
本を書くためには、それぞれの個人の経験や知識がベースになるわけですが、そのベースがあった上でも執筆作業には時間がかかります。また本にするという段階でページに余白が残らないように内容を調整するなどの特別な作業も必要になります。
「みんなのPHP」の他の作者の方々も同じように苦労して作業されたと思います。あらためて、本に込められた著者の熱量はすごいものなんだなと認識しました。私は、もともと本をたくさん買うのですが、著者になった今、本がいかに素晴らしいものなのかを実感しましたので、これからもポチポチと気軽に本を買っていきたいです。
謝辞
執筆のきっかけになっていただいた小山さん(@koyhoge)と、編集作業で大変お世話になった技術評論社の鷹見成一郎さんに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました!