こんにちは、エンジニアの @akase244 です。
弊社ではいくつかのドメイン事業者を利用しているのですが、つい先日、そのうちの1社であるお名前.com社より「【必ずご返信ください】」というタイトルのメールが届きました。 タイトルをよく見ると「Whois」との文字があったので、定期的に送られてくる「Whoisの内容は正しいですか?最新状態に更新してくださいね」といったニュアンスのメールかと思ったらどうやら様子が違います。
定期的に送られてくるメールのタイトルはこちら。
- 「【重要】Whois情報 正確性確認 ドメイン名」
今回送られてきてメールのタイトルはこちら。
- 「【必ずご返信ください】[お名前.com] Whois情報修正のお願い ドメイン名」
今回はこのメールが一体何なのか、いつまでにどういった対応を行うべきなのか、といった点について紹介したいと思います。
このメールは何?
メール本文の冒頭に「WHOIS情報の正確性を監督する国際機関(ICANN)より、登録情報が不正である旨、弊社宛に連絡がございました。」との記載があります。
ICANN(IPアドレスやドメインを管理している非営利団体)はWhois Data Problem Report System(WDPRS)という報告システムを運営しており、不完全または不正確なWhois情報を発見した場合には、ドメイン事業社に対して連絡を行なった後、ドメイン事業者が適切に対応を行うかを監視しています。
つまり、今回のお名前.com社からの連絡はICANNが運営するWDPRSの指摘によるものであることがわかります。
対応しなかったらどうなるのか?
もしこの連絡を見落としていたり、あまり重要な連絡ではないと勘違いして対応しなかったらどうなるのかというと、「対応期限までに情報修正等がいただけない場合、お名前.comドメイン登録規約に準じドメインの運用制限を行わせていただきます」と明記されています。
「ドメインの運用制限」については具体的にどのような状態になるのか説明がなかったため電話窓口に問い合わせてみたところ、「ドメインが停止されホームページへのアクセスおよびメールアドレスの利用ができない状態となります」とのことでした。
ドメインが停止されるとビジネスへの影響は甚大です。この時点でこれは早急に対応する必要があるということがわかりました。
いつまでに対応する必要があるのか?
対応期限についてはメール内に記載があります。
このメールを受信したのは「7/17(水)10:05」だったのですが、対応期限は「7/27(土)13:00」までとなっており、猶予はたったの10日間しかありません。
期限となっている7/27は土曜日なので当社の営業日ではありませんし、その間に週末を挟むので対応可能な日数はもっと限られます。
いよいよもって最優先で対応すべきという危機感がでてきました。
Whois情報のどこを修正したらいいのか?
Whoisの登録情報の中で修正すべき箇所についてはメール内に提示されていますので、この内容に沿って対応を進めていけば大丈夫です。
Whois情報修正時の対応手順は?
対応手順についてはお名前.com社のヘルプサポートページに詳しく書かれていますが、大まかには以下の流れとなります。
- Whois情報の修正
- 修正したことをお名前.com社にメールにて連絡
- 公的証明書(登記簿謄本)のPDFをメールに添付してお名前.com社に送付
- お名前.com社にてWhois情報が正しく修正されているか内容をチェック
- 公的証明書と照らし合わせて修正内容に不備がある場合はこの時点で修正点を細かく指摘してもらえます
- Whoisの登録者情報(Registrant)に登録している連絡先の正確性確認
- 登録者情報の電話番号にお名前.com社から連絡があり、正しい連絡先であることを確認されます
- 登録者情報のメールアドレス宛にお名前.com社から連絡があり、登録しているアドレスをFromにして返信を行う必要があります
これらの対応が全て終わると、お名前.com社より「【お名前.com】 Whois情報修正のご対応完了連絡 ドメイン名」というタイトルのメールが届き、作業完了となります。
まとめ
Whois情報を修正して連絡するだけであれば大した手順ではないのですが、公的証明書を提出したり電話を受けたりと意外とやることがあって、対応期限もかなり短かかったため、ドメインが止められやしないかと内心ドキドキしながら対応に追われていました。。。
ドメインを保持している側としては対応が面倒だなと思いつつも、世界的にSPAM業者などグレーな企業が架空の情報を登録してドメインを運用しているということが後を絶たないようで、ICANNとドメイン事業社によるこのような継続的な管理によって正常なドメインの秩序が保たれているのだなということを改めて認識させられました。
ということで、あなたが管理しているドメインのWhois情報は大丈夫ですか?