開発合宿に行ってきたので、その意義について考える

こんにちは。CTOの@hiro_yです。

9月の上旬、東京と福岡、両オフィスのエンジニアとデザイナーで集まって千葉県成田市で開発合宿をしてきました。東京と福岡の中間地点にするか、リモートでそれぞれで実施するか迷いましたが福岡〜成田間の飛行機の安さが決め手になりました。場所は空港の近くです。

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今回はホテルの研修プランを利用して、金曜日と土曜日の午前中に会議室を借り切るスタイルでした。いわゆる缶詰めですね。環境としてはとても集中できたと思いますし、普段同じ場所で仕事できないメンバーたちがお互いに話しながらわからないことを解決していったりできていてとてもよかったです。

実は昨年にも似たようなことをやっているのですが、宿泊なしだった(社員総会後に一日ハッカソンするような形式)ので実質今回がイノベーター・ジャパンとしては初めての開発合宿でした。成果物については参加したメンバーが記事を書いたり、コーポレートサイトのラボコーナー(仮)でそのうちご報告できると思います(Webアプリ、iOSアプリ、IoTなど)。ご期待ください。

開発合宿への期待

さて、日本における開発合宿の文化、10年ぐらい前からありますよね。ぼくの初めての開発合宿はとある会社に入社したらすぐに合宿に行って、その内容がテレビ放送されるという体験でした。それから会社でも、開発者仲間でもいろいろ開発合宿に参加したり企画したりしてきました。

エンジニアにとって、開発合宿は楽しいイベントです。自分の好きな開発作業を、普段とは違う環境で一日中行うことができるのですから。場合によっては温泉のあるところに行ったり、海の近いところに行ったり。

では会社側から見たときの開発合宿について考えてみましょう。完全に週末に実施するならともかく、平日に実施する場合、通常業務が止まる分コストになります。さらに合宿する場所までの交通費や宿泊費も会社側で出すとなると、それなりに負担の大きいイベントだったりするのです。

逆に言うと、そうした負担を上回るメリットがある場合、開発合宿を行う意義が会社側にもあるということです。今回の開発合宿では、次のようなメリットを考えました。

  • 新規事業の機運を盛り上げる
    • (あわよくば)新規事業の芽を生み出す
  • 普段とは違う技術セットを使う機会の提供

イノベーター・ジャパンでは、「tenpu」「warikan」のようなグローバルサービス事業に力を入れていこうとしています。ただし、放っておいても新規サービスが生まれてくるわけではないので、開発合宿が一つのきっかけになるといいと考えています。過去には事業アイデアコンテストなども行ったこともあり、会社の新規事業に自分たちで寄与できることは何か、というのをメンバーには継続的に考えてもらうようにしています。意識を変えること、種をまき続けること。新しいサービスを作るという強い気持ち、大切だと思っています。

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また、ビジネスイノベーション事業として受託でのメディアやサイトの開発・運用の業務がどうしても普段多いこともあり、冒険の多い技術セットを普段はなかなか業務としては使えない現状があります(だんだん増やしてはいます)。そのままではエンジニアリングのレベルが下がってしまうので、自由に技術を選べる開発合宿は貴重な場です。今回、業務ではインフラに近い位置を担当しているエンジニアがCSSを書いたり、デザイナーがLaravelのWebアプリを作ったり、それぞれのスキルの幅を広げる機会にもできていたと思います。

まとめとおまけ

会社側と参加するエンジニアたちのメリットがうまく重なると、よい開発合宿になるのではないでしょうか。今回のよかった点、よくなかった点をふりかえって、次回の開発合宿につなげていきたいです。今回参加できなかったメンバーにも是非参加してもらいたいですし。半年に一度ぐらいのペースでできるといいかなと思います。また皆で一緒に企画していきたいです。

成果発表で開発合宿が終わってから、福岡のメンバーの帰りの飛行機まで時間があったので新勝寺の門前で皆でごはんを食べました。成田といえば鰻ですよね(そうなんですよ!)。

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おいしくいただいて、ぴーなっつ最中をお土産に買って帰りました。