こんにちは、 @gorou_178 です。4/16に福岡のFukuoka Growth nextにて行われた、JP_Stripes in Fukuoka Vol.3に参加してきました。
私は、JP_Stripes Fukuokaの運営もさせていただいてます。Stripeとは、簡単なコードを組み込むことでクレジットカードなどによる決済が行えるサービスです。JP_Stripesは、Stripeのユーザーコミュニティで、全国8都市でミートアップイベントが開催されています。
イベントの様子
はじめに、Stripeの最新情報の共有が行われました。
www.slideshare.net
今回のメインはキャッシュレスの最前線についての紹介でした。Amazon Goとトライアルの体験の違いについて意見なども出てもり上がりました!「ECのあたりまえを店舗に適用する」という視点はなるほどなと感じました。
www.slideshare.net
詳しいイベントの内容や雰囲気は、こちらのブログを参照ください。
https://blog.gti.jp/post-10641/blog.gti.jp
イベント内であった質問への詳細な回答
イベント内で、Stripeへの質問がいくつかあり、そのうち2つをピックアップして詳細な回答をしようと思います。 当日は、ツイートで簡単な回答はしていますが、詳しく説明できていないため補足します。
質問1: 従量課金ってできますか?
4月5日にリリースされた Stripe Billingで実現できます。
今までは定期課金を「プラン」と呼んでいたのですが、Stripe Billingがリリースされてから「商品」と「料金プラン」と呼ばれるようになりました。今までの「プラン」はStripe Billingの「料金プラン」の一部となります。従量課金の管理の仕方を見てみましょう。
Stripeの管理画面の Billing > 商品
を開き、新規ボタンをクリックすると商品の追加ができます。
今回は従量課金のイメージがつきやすいように、 ストレージ
にします。 商品を作成
ボタンを押すと、 料金プラン
の作成になります。ここで料金体系の選択ができます。
定期利用
は今まで通り、定額での定期課金になります。 利用状況に基づく請求
が従量課金になりますのでこちらを選択。
例えば、 1GB利用ごとに100円
としたい場合は、以下のような設定になります。
これだと、 10GB利用で1000円
になります。従量課金でよくあると思うのですが、 たくさん使った場合ディスカウントする
といったこともできます。
このプランには段階別の料金設定がありますか?
を はい
にすると、段階を入れることができるようになります。
上の例だと、 100GBまでは1GBあたり100円
、 100GB以上の利用分は1GBあたり80円
という設定になります。例えば、100GB利用だと請求は 100円 x 100GB = 1万円
となります。 110GB利用だと請求は 100円 x 100GB + 80円 x 10GB = 1万800円
となります。
利用量の記録は、Usage API を利用して、quantityを随時追加していくことで、Stripeが定期課金日に自動で計算して課金してくれる仕組みになっています。とても便利な機能ですね!
質問2: クレジットカードの決済に失敗した場合どのように取り扱うのですか?
失敗した場合、失敗した理由などを含むイベントがStripeから送られてきます。 設定画面でwebhookの設定を行っておくと、このイベントがwebhook宛てにリクエストが届くので、これを解析することで、失敗を検知できます。これをフックとして、例えばメールを送ったり、退会させたりすることができます。
課金に失敗した場合、 invoice.payment_failed
というイベントが発行されます。詳細な情報はjsonデータとして送られてくるので、解析して適宜処理を行うという流れになります。
このイベントを監視して、3日後に再課金
という処理を想像すると思われますが、この再課金のスケジュールもStripeがやってくれます。
定期課金に失敗した場合、リトライルールに基いて再課金を自動で実施してくれます。最終的にどのような扱いにするかは、 最終アクション
で選ぶことができ、 支払い自体をキャンセル
させるのか、未払いとしてマーク
などを選べます。請求の仕方によって変わってくるので適宜設定してください。スケジューリングって地味に大変なので、ここをStripeに任せられるのはとても大きいです。とても助かっております。
まとめ
JP_Stripes Fukuoka Vol.3を開催しました。キャッシュレスの流れや、今年3月末頃SafariでもPayment Request APIに対応され、利用者がより簡単により便利に決済できる仕組みがますます進みそうです。Stripeはそのバックエンドサービスですが、この流れに乗れる機能を搭載しているので、ぜひ使ってみてください。