「正しさ」をめぐるコミュニケーションについて

こんにちは、CTOの山岡(@hiro_yもしくは@hiroy.kotori.style)です。

自分も含め、エンジニアは「正しいこと」にこだわりがちです。設計の「正しさ」だったり、プログラミングコードの「正しさ」だったり、「正しいこと」について考える機会が多いのが理由でしょうか。

その結果として、「正しくないこと」に過剰に反応してしまいがちです。つい強い言葉を使ってしまったり、細かい部分に都度意見を言ってしまったり。そうしたきっかけで、他の人と衝突してしまったことはないでしょうか。自分はあります。

しかしよくよく考えると、エンジニアが考える「正しさ」も最初から確立していたわけではありません。チームのエンジニア同士、あるいはもっと大きなエンジニアコミュニティの中で何度も議論され、話し合われて、その結果得られた現在地点としての「正しさ」なのではないでしょうか。だからこそ皆が納得感を抱いている。

言い換えると、何を「正しい」とするかは決めないと決まらないし、お互いそれぞれが納得感を持つための過程が必要だということです。「正しさ」は人によって、立場や状況によって捉え方が異なります。だからこそお互いの「正しさ」を持ち寄り、すり合わせる(妥協点を探る)作業が必要なのです。

その作業を怠ったまま、エンジニアの感じる「正しくないこと」に目くじらを立てても誰も幸せになりませんよね。

自分(たち)の考える「正しさ」は唯一絶対のものではなく、人や立場や状況の数だけ(プロジェクトの数だけ、と言う方が正確かもしれません)「正しさ」があるので、そのすりあわせ作業をお互いにサボらないようにしていきたいところです。