PHPカンファレンス関西2016で「PHPerがWeb Componentsについて考えてみた」というタイトルで登壇してきました #phpkansai

7/9(土)-7/10(日)に開催された「WordCamp Kansai 2016」の@gorou_178さんの登壇に続き、今回は私(@akase244)が7/16(土)に開催された「PHPカンファレンス関西2016」で登壇してきましたのでその参加報告です。

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今年のPHPカンファレンスは4拠点

一昨年までは東京、関西の2拠点だったPHPカンファレンスも、去年から福岡が増え、今年は北海道が4年ぶりの開催ということで、全国4拠点でPHPカンファレンスが開催されることに。

私は福岡の運営メンバーの一人なんですが、せっかくの4拠点開催なので何か企画ができないかということで、各拠点の運営同士が連携し、スタンプラリーが実施されています。

4拠点をコンプリートした方には何やら景品が出るとか。私は現時点で3拠点制覇してるので11月の東京開催が楽しみです。

聞けなかった基調講演

基調講演は中野 拓さんの「Composerを速くするために必要だったもの」でした。 私はちょっと遅めに大阪に到着したので残念ながら聴講することはできませんでしたが、Twitterでタイムラインを追ってた感じでは基調講演に相応しい素晴らしい内容だったようです。見たかった。。。

ランチでの一コマ

岸田さん(@sizuhiko)がすでにブログで言及されてますが、私と岸田さんの登壇内容が「Web Components」に関するものだったので、ランチをご一緒した後に「どんな内容を話すんですか?」と軽く探りを入れて、ネタが被ってなさそうなことを確認させてもらいました。

そういえばランチに行く際に、知り合いのエンジニアの方々が同僚が書いたエントリーを見ながらお店を探してたのがなんだか嬉しかったです。

いざ登壇

(LTを除くと)セッション枠のトリということで当日は無駄に緊張してて、他のセッションを聞いても正直まったく頭に入ってこない状態でした。 しかし、いざ自分のセッションが始まると、最前列に同僚や知り合いが見に来てくれたのが励みになり、幾分落ちついて話せたかと思います。

セッションで取り上げた「Web Components」はW3Cで仕様策定段階のまだまだ先取り感あふれる技術ですが、「Web Components知ってる人?」と質問してみたところ、60名くらいの会場で20名前後の方が挙手されていたので、意外と注目されていることが伺えました。

セッションのまとめで「Web Componentsを使う場合、JavaScriptの手数が多くなるため、デザイナー/コーダーの方にとっては負担になりそう」とお伝えしましたが、岸田さんのセッションではその部分はPolymerが肩代わりしてくれると仰られていたので、「Web Components」を使うのであれば素のJavaScriptで自前実装するのではなく、Polymerを経由するのが賢いやり方のようです。

登壇後に以下の3つの質問をいただきました。その場でうまく回答できなかったところもあったので補足しておきます。共通して言えるのは、あくまでWeb Componentsで提供する機能は「部品化」なので、それ以外の部分はこれまでのWebページ/Webアプリケーション開発と何ら変わりはないということです。

  1. HTML Importsでロードしたオブジェクトをアクティベートする際に、コンテンツの高さが後で決まる場合は表示のタイミングでガタツキが発生するがどのように対処すべきか。
    • アクティベートのタイミング(appendChild実行時)より前にコンテンツの高さを指定していない場合は、ガタツキを意識させないように一瞬コンテンツ領域を隠すなど見せ方の工夫が必要です。
  2. 部品化が進むとセマンティックなコーディングはどうやったらよいのか?
    • 部品化とセマンティックなコーディングは相反するものではないので、部品の中でセマンティックなコーディングを行ってもらうことで問題ないかと思います。
  3. A部品とB部品が◯◯という状態になったらC部品を△△する。といったような部品間のステートの通知はどのようにやったらよいのか?
    • 部品間の通知はWeb Componentsが提供する機能の範囲外となるので、Webアプリケーション側で別途実装する必要があります。

まとめ

今年で6回目を迎えるPHPカンファレンス関西。運営面では長年培ったノウハウが色々とあり、参考にできそうなところが多々あったのですが、目を引いたのは、ブースエリアでスポンサーさん毎に写真を撮って、公式Twitterアカウントで紹介ツイートをしていたところで、これは次回の福岡開催時にはぜひやりたいなと思いました。

それと相変わらず司会業が素晴らしかったですね。各会場どの担当の方も「司会上手」で登壇する側も非常に気持ちよく参加できました。

運営に携わっているとどうしてもこのように運営側に目が行ってしまうのですが、目立ったトラブルもなくとても快適で有意義な一日が過ごせました。運営スタッフのみなさん、本当にお疲れ様でした。

というわけで、もし来年登壇するようなことになったら、その時はもっと「どーん」と構えて臨みたいなと反省する一日でもありました。