こんにちは、@gorou です。主にtenpuの開発を行っています。 今日は、tenpuのGoogle検索順位が急激に下がったときの話をしようと思います。
ことの発端
さかのぼること約1ヶ月、2017年2月3日金曜日でした。Googleがウェブサイトの品質の評価方法の更新を行ったことを発表しました 。 当日同僚の社内slackへの書き込みで私は知りました。
半信半疑、まさかと思いながらも、Googleで「tenpu」と検索してみたところ…
目を疑いましたが、外部サイトが検索結果の上位を占めており、自サイト自体は2ページ目移行でした。これはまずい…と思い直ちに対策を行いました。
なにが原因?
原因として大きく2点あったと思っています。
コンテンツが少ない
tenpuのサービスの性質上、どうしてもコンテンツが少なくなってしまいます。tenpu開発チームとしても課題として捉えてはいたのですが、metaタグ+sitemap.xmlで検索順位を維持できていたため対応が後回しになっていました。
情報の不一致
コンテンツとmetaタグに整合性が取れていない状態でした。そのため、このサイトがどんなサイトなのかの確証を得られない状態なのではと思いました。
行った対策
考えられる原因を元に、早急に以下3つの対策を行いました。
1. 情報の流れに沿った見出しをつける
2. 見出しとtitle・metaタグ・OGPの情報をそろえる
3. 構造化データに対応
情報の流れに沿った見出しをつける
tenpuのトップページ ≒ ファイルをアップロードする画面でした*1。 この画面の見出しについて調べてみると2つしかなく、内容もtenpuというサービスを表現できていませんでした。
そこで、この画面で伝えたいことを整理した上で、以下の対策を行いました。
* ページのセクション・見出しを整理
* 見出しのレベルの調整、不要な見出し・不要なセクションの削除
* 整理した内容でマークアップ
各セクションの見出し整理には、HTML5 Outlinerや、Chrome ExtensionのHeadingsMapを利用して確認しながら行いました。
見出しとtitle・metaタグの整理
次に情報の整理を行いました。 これは全ページの内容を見比べながら、タイトルの重複・descriptionの重複がないか、表記ゆれがないかなどのチェックを行いました。
構造化データに対応
ついでに行った対策ではありますが、ナビゲーションを構造化データとして認識してほしいと思い対策しました。 シンタックスはmicrodata、ボキャブラリはScheme.orgにしました。 選定理由として、WHATWGのHTML StandardではmicrodataはHTML5の仕様として策定されている*2ということと、Scheme.orgはGoogle・Yahoo・Microsoftが共同で策定しているということで信頼できると思ったためです(ボキャブラリについては他を知らないので他に有名な物があれば教えてください)。 tenpuブログについては、コンテンツを書き換える余裕もなかったため、マークアップの修正が必要ないJSON-LDで対策しました。
構造化データ対応の際、構造化データテストツールを利用するととても捗ったのでおすすめです。
対策の結果
当日対策を行った後、Googleウェブマスターツールからsitemap.xmlの再送信を行い祈るように就寝しました。翌朝確認してみたところ、再度検索順位1位に返り咲きました!!!!本当に嬉しかったし安心しました。
まとめ
コンテンツ大切だし、マークアップ大切ですね。本当に伝えたい事をちゃんとマークアップすることの大切さを痛感しました。構造化データの部分は効果がまだ計測できていませんが、色々できそうなので今後も試していきたいです。