外部CTOというお仕事について

こんにちは、@hiro_yです。

イノベーター・ジャパンではCTOをしています。しかし実は社員として雇用されているわけではなく、業務委託を受けている外部CTO(社外CTO)です。そもそもイノベーター・ジャパンに関わるようになったのは2年ほど前。CEOの渡辺とは実は中学校・高校の同窓生であり、久しぶりに会ったら近しい業界で活動していることがわかり、一緒に何かしようということになったのでした。

CTOとして今までやってきたり企画してきたことをざっと挙げると:

  • GitHubの利用開始(Subversionからの移行)
  • esaの導入(使われていなかったWikiからの移行)
  • Slackの導入(Yammerからの移行)
  • InnoCAFEというイベントの開始
  • 社内での勉強会の開始
  • 自社サービスの開発・運営支援

などがあります。肩書きこそCTOですが、テクニカルなことに限らず社内全体を見ているというのが実際です(エンジニア、デザイナーを中心に見てはいますが)。イノベーター・ジャパンでは東京と福岡の二ヶ所にオフィスがあり、リモートワークも導入しているので、社内でのコミュニケーションが大きな課題としてあります。もちろん、エンジニアとディレクターなど、職種間のコミュニケーションも重要です。そのためにまずはesaを導入、日報を書いたりドキュメントを共有する文化を作ったり、Slackでさらなるコミュニケーションを促したりしています。毎週金曜日の夕方にはTGIFミーティングと称して、一週間にあったニュースを皆で振り返ったり、各職種ごとの現状を共有し合ったりしています。

ここまで読むとまるでエンジニア中心の会社のようですが、実はエンジニアよりもディレクター職の社員の方が多いです。会社のメンバー全員を巻き込みつつ、全体でうまくまわるように整えていくのがお仕事です。エンジニア文化をうまく取り入れつつ、会社全体のギアを上げていくような、そういうお仕事。

f:id:hiro_y:20160706162349j:plain 社員旅行でのエンジニアたちの風景

イノベーター・ジャパンという会社はエンジニアの会社ではありません。エンジニアもデザイナーもディレクターもいて、それぞれがコラボレーションして価値を生み出していけるのが最大の強み。そのコラボレーションの力を最大化したいのです。

ぼく自身は今までwebサービスの運営に関わったり、ベンチャー企業における文化作りや採用などに関わってきているので、そのノウハウであったり経験を活かしつつ助言していく、そういう立ち位置となっています。当然みんなを引っ張っていくような動きをすることもありますが、基本的には「おじさん業」です。みんなのことを見守りつつ、しかるべきタイミングで助言しつつ、いろいろな相談に乗りつつ。自分の経験を伝えることで何かしらの価値があるのであれば、それはきっと意味があると思うのです。

ちなみにぼくは合同会社テンマドという自分の会社を経営しています。そちらでは自分のやりたいことを行いつつ(mimemoなどの自社サービス開発など)、自分の知見の共有という意味でイノベーター・ジャパンをはじめ、いろいろな会社のアドバイザー(技術顧問など)をしています。それは両方ともぼくがやりたいことです。今まで得てきたものを、きちんと共有していきたい。

そうした流れの中で、この会社ブログも始まったのでした。このブログはエンジニアによるブログですが、デザイナーによるブログディレクターによるブログもそれぞれあるのでお時間のあるときにでもご覧ください。思えば「ウノウラボ」というブログを昔書いていたころから、もう10年近く経とうとしているのですね。今ではたくさんのエンジニアブログ、会社ブログがあるのを見ると感慨深いものがあります。まだ始まったばかりですが、それぞれのブログが皆さんに親しまれるブログになってくれるとうれしいです。どういう会社でどういう人が働いているのか、生の姿がお届けできればなと。

f:id:hiro_y:20160706162453j:plain エンジニアたちの生の姿🍻

外部CTOとして関わっている意味はなんだろう、とよく考えます。内部ではなく、外部の第三者的視点を持って経営をサポートし、エンジニアをはじめとしたメンバーのサポートをしていくこと。CEOの渡辺は会社のことをよく音楽のバンドに例えるのですが、その例えに乗るならば外部のプロデューサーのような立場でものを見たり考えたりしている感じですね。メンバーの能力だったり個性を引き出しながら、もっと大きなインパクトを、クライアントの皆さまやサービスをご利用の皆さま、ひいては社会に対して与えていけるように。引き続き試行錯誤しながら、その過程もこのブログで共有していけたらと思います。